素人がノーコードで在庫管理アプリを簡単に作る・・・実際に作ってみるとどうなるのか?AppSheetを使って食料品の在庫管理アプリを作ってみました。実際の開発時間は、夕食後の時間を使って一週間程度です。
なお、AppSheetを使って旅のホテルと思い出写真を管理するアプリ、ゴルフスコアを管理するアプリも作りました。よろしければ、こちらの記事も是非ご覧ください。
【自分で作るAppSheet】旅行のホテルと思い出写真を一緒に管理するアプリを作る(1):アプリのイメージとAppSheetへのサインアップ
AppSheetで旅の思い出を残すアプリを作ります。旅行で泊まったホテルを写真と一緒に管理するアプリ、まずは作成開始でアプリのイメージ作りとAppSheetへのサインアップを行います。
【AppSheetでゴルフスコア管理】1:まずはスプレッドシートでデータベースを作る
ノーコードアプリ開発ツールAppSheetでゴルフスコアの管理アプリを作ってみます。難しい機能は使わず、基本機能だけでゴルフコースやスコア、プレー履歴を管理します。スコア推移をグラフでも表示します。
はじめに
我が家は食料が多い。ついつい買いだめしてまうのです。「もうすぐ無くなるんじゃなかったっけ」とかいって、なくなりもしないものを買ってしまいます。そして忘れる。気がついたときには賞味期限もとうに過ぎて、流石にちょっと食べられないのではないか・・・と。
こんな状況に悩んでいたこの頃、最近はノーコードでウェブアプリも簡単に作れるらしいということを知りました。しかもバーコードの読み取りとかもできるとか。これは、スマホでバーコード読み取ってリストにしたら在庫管理できるのでは・・・?
ちょっと調べると、GoogleのAppSheetがノーコードアプリ開発でも便利らしい(しかもBloggerと同じアカウントを使うことができる)ということで、AppSheetで食料庫管理アプリを作ってみることしました。
尚、AppSheetの使い方を解説しているサイトはいくつかあるので、ここではアプリ作成でのポイントや気づきを中心に書いていくこととします。また、あくまで素人がいきなりAppSheetでアプリを作成する過程を記録したもので、ここで説明するより良い方法や処理の仕方があるかもしれません。
また、使い方次第では食料品だけでなく、常備薬やその他の小物、バーコード管理されている書籍と本棚やDVDとかの管理にも活用できるかもしれませんよ。
在庫管理のコンセプト
AppSheetのノーコードの機能を最大限活用して、スクリプトの記述なく以下のことができるアプリを作ることを目指します。
- 新規商品の入庫はバーコードでスキャンする。
- バーコードごとに商品情報を管理する。
- 消費期限が近い商品をリスト化する。
- 出庫は数量で管理、数量ゼロになったらその商品は出庫完了。
- 履歴は不要なので記録しない。
- 在庫場所も管理する。
完成イメージとアプリの使い方
完成イメージはこのようなものです。もちろん変更自由自在です。
アプリは5つのボタンから構成されています。
「New」
新しい在庫を登録する画面です。アプリはここから始まります。バーコードを読み取る画面しかありません。スマートフォンなどでバーコードを読み取ることができます。
バーコードを読み取ると、既存の商品かどうか判別し、在庫登録画面か商品登録画面に自動で遷移します。数式で条件分岐、LINKTOFORM関数を使って遷移先フォームにデータを渡しています。
「Inventory List」
在庫リストのメイン画面です。在庫商品を写真、名前、数量、賞味期限で表示します。在庫場所もボタン選択で記録することができます。棚などがいくつもあるときに在庫場所がわかるので便利です。
商品カテゴリーごとにまとめて表示する設定にしました。
商品をクリックすると編集画面に進みます。編集は在庫登録画面と共通で、数量を変更することができます。数量がゼロになると、出庫完了として在庫リストから削除されます。入力完了時の条件とアクションを設定します。
「Close to expiry」
賞味期限が近い在庫のリストです。在庫リストから、賞味期限が30日以内に到来するもの(しているもの)を抽出して表示させます。スライス機能を使って賞味期限のフィルターとしています。
「Products」
商品登録画面です。初めて在庫として登録する商品は、最初に商品データを入力します。商品写真もつけることができ、スマートフォンのカメラで撮った写真をそのまま貼り付けることができます。入出庫履歴機能をつけると、商品ページの下部分に入出庫の履歴が表示されます。オートメーションのボットとアクションの設定で実現します。ワークフローでの設定もできますが、AppSheetのサポートは終了となります。
「Stockyard」
在庫場所管理画面です。ボタンを押すと、在庫場所ごとに在庫されている商品の一覧が表示されます。
編集画面に進むと、シンプルに在庫場所の名前とコード(任意に設定)を設定できます。なお、在庫場所の名前を変えても、すでに在庫されている商品の在庫場所の名前は変わりません。
在庫場所のリストは在庫リスト画面で参照されており、在庫入力時に在庫場所を選択することができます。
ということで、前置きが長いですが、次は「AppSheetを導入する」に続く・・・
シリーズ目次
素人がノーコードで在庫管理アプリを簡単に作る・・・実際に作ってみるとどうなるのか?AppSheetを使って食料品の在庫管理アプリを作ってみました。バーコードの読み取り、入庫、出庫の動きをアプリで作りながら、ポイントや気づきを中心に触れてみました。素人ですので、書いてあるよりも良い方法もあるかもしれませんが、AppSheetからアプリを使い始めるまでの流れは一通り説明しています。実際の開発時間は、夕食後の時間を使って一週間程度です。さらに続編として、入出庫履歴の記録と在庫データの表示も追加しています。
在庫管理アプリ構築編
その2:AppSheetの導入とテーブルの設定
その3:アプリの表示をカスタマイズする
その4:数式と関数のフィルターでスライスを作ってデータを抽出する
その5:データを抽出、そのバーコードありますか?
その6:数式で分岐を設定する
その7:LINKTOFORM関数を使ってデータも引き渡し
その8:他のフォームに遷移する
その9:データを自動消去する
その10:デプロイしてみる
個別処理編
Yahoo!商品検索APIから情報自動取り付け編
個別テーマ編
週末でできるゴルフスコア管理アプリ作成編
参考サイト
アプリ作成にあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。大変勉強になります、ありがとうございます!
AppSheetとは何か?そしてそれを学ぶメリットと注意すべきポイントは?
ノーコードアプリ開発はノンプログラマーにとっては、とても魅力的なサービスです。今回はGoogleが提供する「AppSheet」についてその概要とともに、その学ぶメリットと注意すべきポイントについてお伝えします。
AppSheetでGoogleスプレッドシート用アプリを作る | 🌴 officeの杜 🥥
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【一番簡単】業務報告をスマホでできるアプリを自作する【AppSheet】 | WGSラボ
スマホで業務報告をして書類まで勝手に作ってくれるアプリを自作します。GoogleアカウントとAppSheetを使い方を覚えれば誰でも簡単に実装出来ます。
AppSheetの参考図書
ノーコードプログラミングって何だっけ?結局AppSheetって何なんだ?という方に、こちらの参考図書もどうぞ!
GlideとAppSheet、どちらにする?
ところで、ノーコード開発プラットフォームはAppSheetだけではありません。代表的なものとしてGlideが挙げられます。では、どのツールがいいのでしょうか?
GlideとAppSheetの違いをまとめてみました。以下記事もぜひご覧ください。
ノーコードでアプリを開発するならどのプラットフォームが良いのか?代表的なプラットフォームであるAppSheetとGlideを比較してみました。
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