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【自分で作るAppSheet】テーブルの設定(旅行のホテルと思い出写真を一緒に管理するアプリを作る(3))

2021/04/30

Appsheet 写真

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【AppSheetで旅の思い出】旅行で泊まったホテルを写真と一緒に管理するアプリを作る:テーブルの設定


シリーズ第3回は、取り込んだシートをアプリでテーブルとして機能させるための設定を行っていきます。作業としては、

  • データの型の設定
  • 参照テーブルの設定

です。このアプリでは、複雑な数式やイベントはほとんど出てきませんし、手順は多いですが、作業は複雑ではありません。


この記事は全4回シリーズです。

こちらもご覧ください。

第1回:アプリのイメージとAppSheetへのサインアップ

第2回:データベースとアプリの作成

第3回:テーブルの設定

第4回:アプリ画面の設定で完成

AppSheetのUIが変更になりました

2022年10月よりAppSheetのUIが新しくなっていますが、このブログ記事のUIは更新前のものになっています。AppSheetではUIを新旧切り替えすることが可能です。記事の画像のUIと実際のUIが異なる場合はUIの切り替えを試してみてください。切り替えは以下のボタンを押すとできます。

AppSheetの新旧UIをボタンで切り替える


データの型の設定

では、テーブル順にデータの型を設定していきます。DataメニューからColumnsタブをクリックするとテーブルのリストが表示されます。テーブルが開いていなければ、クリックすると詳細設定画面が開きます。


AppSheetで旅の思い出、テーブルでデータの型を設定する


各テーブルのデータ型を設定

では、各テーブルの列に対してデータ型を設定していきます。テーブル読み込み時にAppSheetが自動で型を設定していますが、列の目的と違うものがあれば、相応しいものに修正していきます。

ホテルチェーンリスト

AppSheetで旅の思い出、テーブルの型を変更する

ここでは、ウェブサイト列のデータの型を「Url」に変更しました。ウェブサイトのアドレスを入力すると、AppSheetからウェブサイト画面を開くことができます。

なお、会員番号は文字を含む場合があるのでText型のままにしておきました。

ホテルリスト

次にホテルリストに進みます。このリストは列が多いので、設定変更も多くなります。

ホテルチェーン、国名は別のリストと連携しますので、Ref型を選択します。リストとの連携については、次で説明します。

住所はAddress型を選びます。これにより、住所を入力するとGoogleマップで場所が特定され、地図に場所が表示されるようになります。


AppSheetで旅の思い出、データの型を設定する

続いて電話番号、ホテルのウェブサイト、概要、コメント、評価、写真と続きます。ドロップダウンリストでそれぞれの列に合いそうなデータ型を選びます。


AppSheetで旅の思い出、データ型の設定

宿泊履歴

次は宿泊履歴リストです。このリストは宿泊ごとにホテル名やチェックイン・アウト日を記録するものです。

ホテル名はホテルリストと連携しますので、Ref型を指定します。チェックイン・アウト日は日付ですのでDate型です。宿泊金額は価格ですのでPrice型にしました。

AppSheetで旅の思い出、データ型を設定

写真リスト

写真リストの列は数が少ないですが、写真と旅行履歴を紐づけるが重要です。紐付けのキーとなる旅行履歴IDはRef型にします。写真はImage型です。


AppSheetで旅の思い出、写真と旅行を紐付けるデータ型を設定

国リスト

国リストは、設定を変える必要はありません。


AppSheetで旅の思い出、リストのデータ型を設定

これでデータ型の設定は完了しました。

ユニークID(UID)について

今回は、各テーブルにUIDという列を設けています。これは列を特定するために設定したもので、UID列の値は一意(他の行に同じ値は出てこない)です。同じようなもので、_RowNumberという列がAppSheetにより自動設定されています。これは、スプレッドシートの行に対し自動で行番号を振るものです。しかし、例えばスプレッドシートの行を手動で削除してしまった場合、削除前後で行番号が変わってしまう可能性があり、_RowNumber列の数値では一意にならないリスクがあります。そこで、UID列を設け、そこに行の変動に左右されない一意の値を設定するのです。

UID列を作ってAppSheetで取り込むと、AppSheetでこの列の初期値としてUNIQUEID関数を設定してくれます。この関数は見ての通り、一意の値を返すものです。これにより、新しい行ができると、UID列に自動的に一意の値が記録されることになります。


AppSheetで旅の思い出、リストの各行にユニークなIDを設定する

参照テーブルの設定

次に参照テーブルの設定を行います。これにより、例えばホテル情報を登録するときに、ホテルチェーンをリストから選ぶことができるようになります。作業は、

  • 各テーブルのキーとラベルの設定
  • Ref型の列の詳細設定
です。

各テーブルのキーとラベルの設定

まず、各テーブルのキーの設定を見直します。キーは、他のテーブルから呼び出されたときに参照される列になります。

合わせてラベルも設定を見直します。ラベルは、テーブルの中で最も重要な列とされ、テーブルの各行を表示するときに、主要な項目として表示されます。Image型もラベルにすることができますが、ビューの形により、表示される形や配置が異なってきます。

ではまた、テーブルを順番に見ていきます。

ホテルチェーンリスト

ホテルチェーンリストは、ホテルリストにホテルを登録する際に参照されます。参照される列はチェーン名です。そこでチェーン名にキーとラベルを設定します。なお、ホテルリストのチェーン名列はRef型になっています。

AppSheetで旅の思い出、キーとラベルの設定

ホテルリスト

次はホテルリストです。ホテルチェーンリストと同じように、ホテルリストのホテル名列にキーとラベルを設定します。ホテル名は、宿泊履歴リストで参照されています。


AppSheetで旅の思い出、キーとラベルの設定

宿泊履歴リスト

宿泊履歴リストは、UID列にキーを、ホテル名にラベルを設定します。これにより、宿泊履歴を入力する際、ホテルリストのホテル名がリストアップされます。UID列は写真リストで参照されています。

AppSheetで旅の思い出、テーブルにキーとラベルを設定

写真リスト

写真リストは、AppSheetの設定から変更不要ですが、イメージ列にラベルを設定します。これにより、宿泊履歴の写真リストに写真が出てくるようになります。

AppSheetで旅の思い出、写真にラベルを設定

国リスト

最後に国リストです。

国リストのキーとラベルは日本語国名列に設定しました。これは、ホテルリストで参照されています。

AppSheetで旅の思い出、テーブルにキーとラベルを設定

これで各テーブルにキーとラベルの設定がされました。工数は多いですが、作業は簡単です。

Ref型の列の詳細設定

ここでは、Ref型となっている列について、参照先のテーブルの設定を行います。これにより、列の入力の時に、他のテーブルの値がリストアップされてくるようになります。選択した値はRef型となっている列に記録されますが、その後参照先テーブルの値が変更されても、記録された値は上書きされません。

Ref型にした列は、ホテルリストのチェーン名、日本語国名、宿泊履歴リストのホテル名、写真リストの宿泊履歴IDです。

作業は簡単です。列の編集画面から、参照するテーブルを選ぶだけです。

ホテルリスト

まずはホテルリストのチェーン名列を設定します。

テーブルの詳細画面でチェーン名列にある鉛筆ボタンをクリックします。

AppSheetで旅の思い出、テーブルの鉛筆マークをクリックして編集画面を出す

編集画面のType Details欄にあるSource tableの項目で、参照するテーブルを選択します。ここでは、ホテルチェーンリストを選びました。

AppSheetで旅の思い出、Ref型の列で参照するテーブルを選ぶ

同じようにして、日本語国名列の参照テーブルを国リストに設定しました。

宿泊履歴リスト

同じようにして、宿泊履歴リストのホテル名と、ホテルリストのホテル名を連携させます。

AppSheetで旅の思い出、Ref型の列が参照するテーブルを設定する

写真リスト

最後に、写真リストの宿泊履歴IDと、宿泊履歴リストのUIDを紐つけます。

AppSheetで旅の思い出、Ref型の列と参照するテーブルを紐つける

これで、すべての参照列のテーブルとの紐付けが完了しました。

参照テーブルの反映と名前の整理

アプリのテーブルの設定は完了しました。工数は多いですが作業は簡単です。

ここで、AppSheetの右上にある「SAVE」ボタンを押してテーブルの設定を反映させます。

改めてテーブルを確認すると、参照テーブルが仮想列として自動作成されていることがわかります。仮想列は、スプレッドシートには反映されませんがアプリの中だけで機能するテーブルの列のことです。


AppSheetで旅の思い出、参照テーブルの仮想列が作成された

こうした参照テーブルはアプリの画面設定の際に使いますが、ここでは列の名前をわかりやすいように変えておきます。

他のテーブルもそれぞれ名前を必要に応じて変えておきます。

テーブルの設定は完了

ボットやアクションもありませんので、これでアプリは使える状態になっています。しかし、アプリの画面はこのような感じで、宿泊履歴も入れられないし、地図もないし、まだ使う準備はできていません。



そこで、次はアプリ画面の設定を行っていきます。

第4回:アプリ画面の設定で完成

もどうぞご覧ください。


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