【映画】ジュリア　アメリカの食卓を変えた伝説の料理研究家-A SMALL CASTLE

ジュリアとは、ジュリア・チャイルドのこと

ジュリアといえば、ジュリア・ロバーツ？いえいえ、アメリカではジュリアといえば、ジュリア・チャイルドのこと。アメリカ人に料理することを伝えた偉大な料理家です。

この映画は、ジュリア・チャイルドの生涯をドキュメンタリーとしてみていくものです。本人が登場する過去の映像に加えて、料理評論家やジュリア・チャイルドの弟子であった人たちのコメントが間に挟まれていて、ジュリア・チャイルドの姿を振り返ることができます。

ジュリア・チャイルドを取り上げた映画としては、「ジュリー＆ジュリア」という映画も2009年に公開されており、メリル・ストリープが背の高さも顔も、ジュリア・チャイルド本人のように好演しています。

ジュリア・チャイルドは、第二次世界大戦直後に、アメリカ人がまだ食事と言えば缶詰だった頃に、フランスのコルドン・ブルーで料理を習い、これをアメリカ人の食卓に持ち込むべく、アメリカの主婦向けにフランス料理を紹介する料理本を書いて大ヒット、さらにテレビの料理番組にも出演し、こちらも大人気を博しました。

第49刷まで発行されているという大ヒット料理本、「Mastering the Art of French Cooking, Volume 1」をご覧になる方はこちら（Kindle版）をどうぞ。

アメリカ人女性としても背も高く、声も特徴ある彼女はテレビ映りが良いとは言えないものの、今までになかった料理の見せ方は、平野レミさんも真っ青の斬新なものでした。ある時に番組で包丁で指を切ってしまったジュリア・チャイルドを、ダン・エイクロイドがテレビ番組で真似るシーンがあります。キッチンで血まみれになるダン・エイクロイドへは賛否両論あるかもしれませんが、ジュリア・チャイルドの特徴をよく掴んでおり、これもアメリカ人には記憶に残るコメディになっているようです。

アメリカ人から絶大な支持を受けた料理研究家ジュリア・チャイルドを追体験するとともに、アメリカの食文化の変化を見ることもできる映画です。